救済制度で必要なカルテのコピーを断られたときの対処法


ワクチン後遺症の救済制度を申請するため、カルテのコピーを集めていたときのこと。
あるクリニックでカルテのコピーを断られそうになりました。


こういうパターン、巷ではけっこうあるみたいです。
カルテの開示やコピーを拒むことは、はっきり言って法令違反です。
医者が制度や法律を知らないだけですので、しっかりこちらの主張を聞いてもらう必要があります。

(体感では、医事課や受付がしっかりしていて制度や書類について熟知している大病院では決してこんなことはありませんでしたが、受付がわざわざ医者に確認に行くなど、医者がワンマンでやっている小さいクリニックでは医師の知識不足によってこういうことが起こるのかもしれません)


とりあえずその場で使えそうな対処法を書いておきます。





後日の追記です。

対処法0:お住まいの市町村のワクチン後遺症救済制度の申請窓口に連絡する。

電話をすると、窓口から病院側に警告をしてもらえるそうなので、救済制度のためのカルテコピーを入手するためでしたら、これが一番早そうですね。

以下の話はあくまで一般論ということで・・・、一応残しておきます。





対処法1:各都道府県や一部市町村に設置されている「医療安全支援センター」に連絡する。

「お住まいの地域」と「医療安全支援センター」でググってください。すぐに出ると思います。
そこに電話をすることで、アドバイスを受けることが出来るそうです。

ただし、私たちに替わって交渉してくれるわけではないので、助言を受けながら私たちのほうでなんとか病院側を説得する必要があります。

私は実際に電話をしたわけではありませんが、あともう少しクリニック側がごねたら連絡するところでした。



対処法2:法的根拠をきっちり述べる。

こちらの法律事務所さんに大変参考になるページがあり、ここに医者がカルテ開示に応じなければならない法的根拠がきちんと書いてあります。

詳しくはリンク先をご覧いただくとして、ここでは病院を説得するのに使えそうな法令の名前のみを抜粋して書いておきましょう。

・厚生労働省の「診療情報の提供等に関する指針」7条1項と、日本医師会の「診療情報の提供に関する指針」3条の3

・個人情報保護法の25条1項


あるいは、カルテ開示をめぐる法廷での争いで医師が敗訴した例が実際にあることを伝えてもいいかもしれません。

・東京地裁平成23年1月27日判決

・福岡地裁平成23年12月20日判決




というわけで、以上です。どなたかのご参考になれば幸いです。


ちなみに、私がカルテコピーを断られそうになったクリニックは最終的に、封筒を厳密に密封した状態でコピーを渡してきました。

期間がきちんと網羅されているか確認する必要があるので、開封させてもらいますけどね、当然。




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