片腕の力が弱くなった人に、おすすめの傘
左腕に注射を打ったことをきっかけに左手の力が冗談みたいに弱くなってから、困っていたことの一つが「傘」でした。
これまで使ってきた傘の開閉が、うまく出来ないのです。
具体的には、開くときです。ワンタッチでぱしゃっと開くまではいいのですが、最後の一押しが難関で、弱々しい左手ではフラフラしてしまいとても支えていることができず、どうしても一人で傘を開けないのでした。
そんなわけで『片腕が弱くなってからずいぶん経つけど治る目途が立たないし、何か使いやすい傘があったら、買い替えるしかないな』と思って暮らしていたある日、広告に「自動開閉式折りたたみ傘」というのを発見。『これならもしかして…!』と期待に胸を膨らませ、お店に見に行ってみたのですが、
・・・結論から言うと、ダメでした。
確かに便利だとは思います、手の力が十分にある人にとっては…。
実際に開閉を試してみると、ボタン一つでぱしゅっと開いて、ぱしゅっと閉じるまではいいのですが、閉じた後に折りたたみの柄の部分をしまうとき、メキメキ言わせながら柄を縮めなければならず、そのときがとんでもなく固いので、私の左腕ではとても使うことは不可能でした。
それで『もう自分では傘をまともに使うこともままならないのか…』と思っていたところ、なんと意外なところで、力が弱い自分でも使える傘を発見したのでした。
それは家にある傘の中でも最も古い傘の一つで、普段使うことがほとんどなく、偶然手に取ったことで発覚したのですが、なんとその傘は開くのにも閉じるのにもびっくりするほど優しい力しか必要としないのです。
他の傘と何が違うのかと比べてみてわかったことには、その傘はいわゆるワンタッチとかジャンプ傘といわれるものではなかったのです(家にある傘はその一本を除いて全てワンタッチでした)。
このようにワンタッチとかジャンプ傘でないものを「手開き」というらしいです。初めて知りました。
要はワンタッチにしろ、自動開閉にしろ、バネの力を使ってバーンと開くようになっている傘は、そのメカニズム上、再びバネを抑えなければならず、そのときに一定の力を要するようです。
その点、手開き式は妙な小細工がなく、シンプルなだけに力の弱い人でも十分使えるということのようです。
これまで傘といえばワンタッチしか知らなかったのですが(というか、あまり意識したことがなかった)、「手開き 傘」とネットで検索するとショッピングサイトがいっぱい出てきますから、手に入れることは容易でしょう。
というわけで、これから梅雨の季節ですが、腕の力の弱い方もそうでない方も、穏やかに過ごされますよう。
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