SIRVAという言葉の使い方の難しさ
ブログを始めて気付いたのですが、「SIRVA(shoulder injury related to vaccine administration)」という言葉は非常に使い方が難しいです。
なぜなら言葉自体に「腕の症状」と「注射」の因果関係が含まれているからです。
もしお医者さんがその症状をSIRVAと認めると、注射との因果関係を当然に認めたことになってしまう。
お医者さんがこの言葉を使うのを避けるのも理解できます。
英語の医学論文などで調べものをしていても、「SIRVA petitioner(SIRVAであると申し立てた人)」「alleged SIRVA(SIRVAの疑い)」「SIRVA-like injuries」などの言葉をよく目にします。
またSIRVAというのが(少なくとも現時点では)厳密な医学用語ではないらしい、ということも頭にいれておく必要があるでしょう。
(以下、Review Article Shoulder Injury Related to Vaccine Administrationから引用)
Shoulder injury related to vaccine administration (SIRVA) is defined by the National Vaccine Injury Compensation Program (VICP) as "shoulder pain with limited range of motion within 48 hours after vaccine receipt in individuals with no prior history of pain, inflammation, or dysfunction of the affected shoulder before vaccine administration."
Although SIRVA remains a medicolegal term rather than a true diagnosis, the incidence of this condition seems to be increasing.
(引用終了)
上は1ページ目の下の方に、下は2ページ目左ブロック真ん中あたりに。太字の強調は管理人がしました。
(大学で習った正しい引用の仕方とか忘れてしまったのですが、これはただのブログですし、だいたいのことが伝わればいい・・・ですよね)
管理人もこのブログでは、「SIRVAっぽい人」とか「SIRVAのような症状」などと、苦心して言葉を使っています。
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